つめを切りながら


こうやって
ただひとつのことを書きたいときも
あっていいね
氷の上は怖いが温かい
割れないように
今日も呼吸は穏やかでいたい
鮮やかな紅色を眺める瞳は
今も美しい 嘘
女の嘘に 嘘を重ねること
遠くの耳鳴りを 優しく鎮めてあげること
手持ち無沙汰でごめんね

ほらやっぱりこうやって
ただひとつのことを書きたいときも
あっていいね


自由詩 つめを切りながら Copyright  2005-07-16 03:14:13
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