つくんと

ときおり胸で感じる痛みを
悲しみのせいだとは
思いたくないから、僕らは
うたおうとする

好きな歌を

思い出せないフレーズで
立ち止まってはいけないと
覚えてるところを何度でも
繰り返しうたう、僕らは
前へ進もうとする

ちゃんと

最後をむすべることが
大切なわけじゃないから
途中で涙がでそうになっても
いいわけなんかいらない、僕らは
いつだって泣いていい

そうやって

泣いてしまっても
それは悲しいからではなくて
好きな歌のせいだから、僕らは

かっこわるそうにしながらも

うれしそうに
うたっているよね