いかれた夜
チアーヌ
薄闇がやってきて
あなたを連れてきた
あなたはわたしを連れて
小さな部屋へ行った
小さなランプを灯し
小さなラジオのスイッチを入れると
ピッチの少しずれた音楽が流れて
わたしは
あなたの膝に
すがった
もう
何も怖くないのだと
何度も何度も自分に言い聞かせるのに
違う世界に入ってしまった
そのことがわたしを震わせた
お願い
胸の動悸を
止めて
わたしを
埋めてください
自由詩
いかれた夜
Copyright
チアーヌ
2005-07-09 22:10:20