落日哀歌
こしごえ

そっと
なぞる
なぞ る

 つみかさなった
  夕べの
   夕日の
      赤
   重さの
  重みの
 重なり
心の
 芯の

構築されてゆく
恋恋れんれんとした色彩に
つややかな黒髪を沈め
音素とつながり
不可視な闇の不可思議に声を燃やす
そうしてバランスは
光と保たれ
この身を染める


自由詩 落日哀歌 Copyright こしごえ 2005-06-30 11:01:35
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