雨の奏鳴曲
春日野佐秀

ああ 空に降る
冷たいしずくよ
どうしてそんなに
私のほほを濡らすのか

ああ あの暗い空から
美しいしずくが
いくつも沈んできて
今ここで つどうのか

冷えた手足は
あやしく光り
永遠の彼方を
見つめてる瞳
暗き心は
いつしか羽根となり
水色の刹那
晴れわたる
翼もがれた天使は
空を思いて…


自由詩 雨の奏鳴曲 Copyright 春日野佐秀 2005-06-28 09:29:36
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