朝 わたる
砂木
り りく
蝶 の 足は
おもくなり
つかまっていた 草葉
そっと 目を 開ける
大きな杉の木 のてっぺん
見る間に越えて
生まれたすべてを かけて
のぼりつめる ちいさな蝶
こぼれる波しぶきのように 白い
ふさわしいのは
悲しみでは ない
自由詩
朝 わたる
Copyright
砂木
2005-06-25 07:06:49