しゅうちゃん
オオカミ


根元をヘアカラーする


見せられないもの
もっとあるとおもっていた

世界はそんなに やさしくなくて
しとしとの雨が鎖骨にプールをつくるまで
ひとりじゃだれも抱きしめてあげられない
そんなことさえ しらんぷり

それならば
あなたは
驟雨



しゅうちゃん、
とは 呼べないけれど

背伸びしてちかづく
ことばすら とろとろにとかして
ビンに詰めて リボンをかけよう


驟雨に
晒されて
やさしくなれたら

みんなが やさしかった


わたしははだかで
とてもいいにおい



緑のいきづかい
うすくぬれた抱擁
やさしいのは

あなただった




自由詩 しゅうちゃん Copyright オオカミ 2005-06-22 21:04:08
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