迎える夏
砂木



片付けた くつ箱の
外に 放り出された

ビルの舗道
駅の時計
ごふん

先を 急いでいます
あらいばは こんでいて
海辺は 遠くて

あっちへ 行こう

埋められた季節の 去る音が
指に かろく ぶらさがる



自由詩 迎える夏 Copyright 砂木 2005-06-11 17:28:21
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