エコー
白
赤と青のグラデーションがこの世で一番きれい。
言葉はこの世で一番きたない。
寄り合わせた皺のようにある不幸、
それは私の幸福でできているから、決して消えない。
帰り道を迷うことはないだろう?
水からも土からも根を張って、
いきなり新芽を出すドラセナ・サンデリアナ。
生きていると、笑うたびに罪悪感があるよ。
秋の日差しと、夏の日差しが、何を語り、
何を語らないのかを知っている、僕だけの王様たち。
彼に答えてほしくないのだ。だから疑わない。
火が見えた。目の中に、
もう燃え尽きることのない美しい祈りが。
やがて、辞書も役立たずになる、
城の中庭に咲いた、いちじくの花と、
手の内でほころんだ薔薇とに、
違う所はないんだ、
水面は醜いナルシスの心を映して揺れている。
川縁に落とした追憶も、初恋の淡いリグレット、
ヴァルキュリアの終わらない召集、
エインフェリアの不毛な戦い、
何も見えない哀れなレイスを抱き締める。
なぜ、こんなに人の世は愚かなのかと、
問いかけてくる三本指に、
そっとローリエを握らせて口付けては、
赤と青は何、と問い直し、
導こうとしている。彼の闇のその先へ。
エコー、僕の答えは簡単だ。
どうして間違えたの?