流布する想いに
洗貝新


流布する
     流布する
想いは直接河を渡る情報のチョコレート
誰か止めてよ、の白線のことである
一瞬のタイミングを見逃すな     
             そうでもなければ
きみは捏造に捏造を繰り返すことになるだろう
ブランコに乗ってすれ違う加奈子とチアゴ
 絶えず絶えず
それは雲の上を這うカタツムリでしょうか
そうしてきみが思い続けた人が
 いまでも一人で居ると知ったとき
無常とは手に取る犬のぬいぐるみ
一度だけ僕の前でワン! と吠えるのだろうか
澱みは一気に上昇し地下へと下降する、空気コミュニティ
イスファハンから富士宮離れて、オケに舞う紙吹雪
廻り続けた木馬よ底知れぬ陽炎の輪を担ぐ
   ああそうだった
トポロジーとは50円玉二つを握りしめて入る
銭湯の風呂桶と煙突の煙
30年間待った僕ときみのお尻の温もり
加奈子はタオルで汗を拭き
チアゴは手糊の板を貼る
いつしか記憶よ栃の実よ
金縛りに途切れはしない白線よ
流布に流布が刷る情報のアニメタレ
言葉の回顧に我ら警戒す
明日は天気に、な、あれ






自由詩 流布する想いに Copyright 洗貝新 2026-03-07 06:28:27
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