ひとに
高橋良幸

ひとにうたがあって、よかったとおもいました
ときにことばは かざられたまま
だれかのかびんでしおれていたので

うたはたとえば、いりくんだようみゃくを
ながれるかたちをして
となりにさいた、ちがうなまえの
きもちをしることができました

ひとはかのようにうたっていました
むかしてあらいをしていたふくを、
いまきかいにまかせていても

ひとはこのようにうたっています
むかしインクでかいていたてがみを、
いまきかいにまかせていても


自由詩 ひとに Copyright 高橋良幸 2026-03-05 07:17:29
notebook Home