議論のホバリングは、ほぼリング -NEW DANCE 、Oh NEW 反す-
菊西 夕座
ようやく一反木綿ドローンが完成した
宙に浮いたままの議論を捕縛するのですね
ホバリングといいたまえ
いったんホバリングしたあとは着地ですね
もめている議論の無難なフジ着地点さ
富士に着地したらみんなご満足でしょう
富士ではなく不時着でがまんしてもらう
いったんは不時着で、もう一端は富士ですか
そんなに反物は長くない
短く端的にいうと?
いったんはもめん
「いったんは議論が収まる」ということですか
君の端物は長いな
いまは端的より反物の話です
こちらも反物の話をしている
それで一反木綿は本当にいるのですか
いったんは出来上がっている
そいつはドローンでしょう
それが君のふっかける議論でよろしいか
いったんはそれでよろしいかと
ではその議論を捕縛してみよう
ホバリングでしょ?
みたまえ一反木綿のホバリングを
正体はただのドローンでしたか
尾だけがドローンであとは木綿
この妖怪はどこから先が尾なんですか
木綿!
揉めますよ
ゴメン!
あやまられても
尾だけがドローンでゴメン!
尾ドローンじゃないですか
とにかく踊ろう
どこから尾ととればよいですか
君の疑問をホバリング!
あれぇー巻かれちゃった
君といったん踊りましょう
あんまり強く巻くと苦しい
とにかく飛ばさないといけないから
うぅぅめぇーーー
意識はどのくらい飛んだかな
うめき声から見積もって3秒ほど
うめ木に換算するとだいたい三分咲きだよ
梅の花が端々に色づいて春めいてきました
いったん木綿をのばして空にハルとしよう
いい塩梅ですが、このへんが尾でしょうか
そこは富士の尾根あたり
ではこのへんで不時着ですか
もう少し梅木をかこんで踊っていてもかまなわないが
とにかく踊ってごまかすのですね
反的にいえばそう巻き取ることができる
一端だけでもわかりあえた気がします
いったんはもめごとが収まるだろう
いったんはもめなくなります
一端木綿でよいかね
かまいません
もう一端もしまってよいかね
そっちの端についてるのがドローンですか
ギローンの名残だよ
ああ、偽物の偽ローンでしたか
本物だよ君
ではホバリングしてみてください
君もギローンが好きだな
あれぇー巻かれちゃった!
巻きすぎると梅木もすぐに枯れてしまう
うぅめぇぇーー
ほぼリング
なんかいいましたか
ギローンの中心にいるのが輪かるだろう
でも一端がはみでています
それが尾ドローンだよ
グルグル回っていてわかりません
目をつぶってオぎないたまえ
あっちへいったかと思うとこっちにいます
それは議論の迷走だよ
偽ローンに巻かれている気分です
尾ドローンにつかまってほどかれたまえ
とにかく踊りの輪にいることは確かです
それがひとまず健全な着地点さね
――「だってわかるだろうオレのこと
平和をとなえる弱者さ Oh yeah」――
(THE STREET SRIDERS 「NEW DANCE」より)