LGBTIQの詩人たちの英詩翻訳 しょの4
田中宏輔2
ロバート・ハンバルジェ
抱擁
クリスチャンたちがマーケットで歌っている、
主を誉め讃えて、自分たちの幸福で舗道をいっぱいにしながら。
そいつらが主の名を唱えて祈っていると、
そいつら全員の満足しきった笑い顔が、空気をピリピリさせるんだ。
おれは、一本の正義の剣のように、そいつらのなかを突き抜ける、
まるで、あんたの言葉が、おれの口のなかでまだ唱えられているみたいだよ、
あたかも、あんたの優しさを伴ったあんたの激しい怒りを、おれが懐かしんでるみたいにさ。
もしも、あんたがここにいてくれたら、
おれたちは、おれたちが何年もむかしにしたことができるのに。
あのとき、おれたちは、歌ってるクリスチャン連中の真ん中に立って、
お互いにしっかり抱きしめ合ったんだよな、あの誇り高いオカマたちのようにさ。
あんたは、連中の大騒ぎのなかで、おれにキッスしてさ、
ちょっとのあいだだけど、あんたは、おれの肩に、あんたの頭をのっけてさ、
ただ抱きしめ合うってことだけで、そいつらの波は砕け散ってしまってさ。
さあ、おれを抱きしめてくれよ。声が小さくて聞こえないよ。もっと大きな声で歌ってくれよ。