降雨
杉原詠二(黒髪)

ざあっ
雰囲気が一変する
一気に落ちてくる雨
濡れる

心をあずけた
雨に
感情がしっとりと
どんどん
止まらない

薄暗い外は
雨に包まれ
雨滴が
舗道を黒くする
私の袖も重くなる

風が湿気を含んで重たい
暗い中で
空が低くなる
わたしの心は
雨音に深く叩かれ
胸の内は
弾けるように穏やかに
やまぬ雨に
深い感覚が巡る
雨の連打

感情の刃が
雨に濡れて
刃で傷ついたわたしの目は濡れて
やがて
濡れた視界の向こうに
薄い光が差す

確かだった境界――
しかし歩道と空の間が
にじむ――
空間のうるみに
響く鳥の低い声
朝が来る


自由詩 降雨 Copyright 杉原詠二(黒髪) 2026-02-25 10:06:42
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