頂にて
soft_machine
その指でかくせるほど
ちいさくて、まるく
くっきりと、けれどあわくもいて
それくらい遠く
ほんのり赤らんで うかぶ
月にとらわれたきみを見ている
ちいさな花とそのこなごな
ひろがってゆく海とそのさざめき
そらをかける鳥たちをみちびき
あらゆる虫に生きかたをさとす
そうつぶやいて、なお
月にとらわれたきみを見ている
悩んで、苦しんで それでも生きている人を
わたしはこの世界で いちばん尊いと思う
いつか星と、とけあうはずの街の灯と
きみを見ている この傾いてゆく頂で