凄いぞ!TOP10 [落花生を割る] 花野誉
室町 礼
この方の詩すべてにいえることですが、ただ一言(ひと
こと)
大好きっ!
笑 これしかありません。 ほかに何もいうことがないの
で、これで終わりにしたいところですが、それではあまり
にもあまりですので、余談を。
わたし、今までさんざん出来合いの情緒に流れるTOP10詩
を非難してきましたが、この方の詩がTOP10にあがってい
る限り、まだまだ「現代詩フォーラム」は詩表現の場とし
て、詩誌「現代詩手帖」や「ユリイカ」あるいは詩壇より
もはるかに詩の現在に対して大きな役割を果たしていると
確信します。
この作者の詩には生活の中のささいな違和感や発見の中に社
会の構造や人間の孤独がすべて凝縮されています。
別のことばでいいましょうか。今の日本の詩壇で活躍されて
いる方がどれほど修辞が巧みでも、威勢がよくても、感性が
鋭いと鼻の穴膨らませていようと、ほんとうに世界に届く
詩がひとつでもありますか? 「世界性」をもった詩人ひと
りでもいますか?
でも花野氏の詩なら、ちゃんと翻訳すれば世界に届きますよ?
イタリアの片田舎のおばあちゃんでも読みますよ。上海の
横丁にある居酒屋の女給さんだって昼休みに読めますよ。
アフガンの小学校の子どもを送り迎えする主婦だって読み
ます。もちろん詩人たちにも読める。
それが本来の人間の詩の原型です。何も知らなくても何もい
わなくても何もこねくりまわさなくても相手に届くことば。
それが詩だということをまるで原野に立つ一本の標木のよう
に原点を示している。それが花野氏の詩ではないかと思っ
ています。