にじが みえるんです
るるりら

にじが みえるんです
人には にじの輪郭があるんです
オーラでは ないんです
夕刻か朝方の影の長い時に
人影に にじがにじみます

だれもが にじを まとっています
オーラみたいに人それぞれ違う色というモノではないんです
二足歩行動物なら 人以外も まとっているかもしれません
それくらいに誰もかれもが 
にじを発しています

はじめに気が付いたのは
父の弟にかけた言葉からでした
おとうとは まだ ものごころがついてなくて
おとうさんは ちいさなおとうとの背中に
「人には にじがあるなあ」と言ったのでした。

影を指さして言ったのでした。
おとうとは 「そんなのないよ。」と言いました。
ところが
わたしにも 見えたのでした。
それ以来 わたしは すべての人に にじを見るのでした。

世界には 人に虹を見る人と 虹の見えない人がいて
おとうさんは見える人で おとうとは見えません
世界には たった 二種類の人しかいなくて
けれど
おとうさんも おとうとも
もう この世の人ではありません

どちらの人も
いとおしくて
ふとしたことで 目の前に水があふれ
せかいは 水びたしになるのです


自由詩 にじが みえるんです Copyright るるりら 2026-02-03 16:45:44
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