みな波なみなみの涙か
トビラ

涙みたいな朝だ
誰も知らない海辺
静かな心臓の音
琥珀色の朝焼け
生まれたばかりの今日に
口づけをする
おはよう
みんな死んでしまった
豊かな暮らしを求めて
みんな逝ってしまった
おーい、どうだー?
人生は楽しかったかー?
さらさらの砂
殺し合いなんて
別にしたくなかった
たった一つの選択
そこに意志があった
右をむいても
左をむいても
内蔵が破けた
破けたなかに
真珠があった
それは神授だ
大事にしなよ
まだ寒い夜明け
新しい時代がそっと息をしている
肺を通って
今日を通して


自由詩 みな波なみなみの涙か Copyright トビラ 2026-01-30 11:56:55
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