屁
鏡ミラー文志
屁は笑えるから好きだ
屁はした後気持ちがいいから好きだ
屁は愛とか正義とか喚かないから好きだ
本当にそうか
本当にそうなのか
嗅ぐ人が嗅いだら屁は不快なのだ
ゆったりと優雅な席で
屁はした後恥ずかしいのだ
誰の前でも
屁は稲妻のごとく走っているのだ
尻の下から天空高くへと
屁は確かに喚かないが
屁は愛そのものだ
それでなかったら空気に溶け込んで場をなごます筈がない
屁は正義そのものだ
それでなかったら汚れを外に追い出して空に返す筈がない
握りっ屁
透かしっ屁
ひとつとして同じ匂いのする屁がない
ひとつとして同じ音としてこの大地空間に木霊する屁はない
屁
僕は君のことが未だに好きになれない