動的時代
杉原詠二(黒髪)
私の声に応えてくれるもの――
神と呼んでも天使と呼んでも、
快さをもたらしてくれる永遠存在、
つまり、変わらない法則が、
私の生の条件である。
夢の中で見た光景、
人同士が呼び合った、
愛情を交し合う生命の、
時遥かなる時代の歴史は観覧会、
時をとどめるほどの力はあるまいに――
力の作用と反作用はつりあっている、
時代を動かす力とそれに抗する力、
だが歴史は、その均衡を少し破る、
後押しする力によって、
世界を動かす、
加速された世界は、
殺害される家畜の、幸せな生を気遣い、
重力に縛り付ける、
質量への実体視が失われて、
ワンダーランドを作り出す。
私の声は、永遠という記憶媒体の中に
保存されており、だるまさんがころんだ、
と私が言った声を、
遊んでいたみんなが聞いていた、
時々過去のモデルを眺め直してみるのは、
いいこと、もうあなたは、
時間的存在ではない、
永遠の昼を生きるべき、
聖なる生に祝福されてしまったのだ。
父や母が、私たちを祝福しようとした、
ご先祖様が、後に残るものへと、
社会を築き上げてきた、
だからこそ日輪は輝きを増す。
永遠の昼の日に包まれて、
私は幸せな夢を見る、
そして私に触れてくれる手を、
頭の中で想像する。