アイボリー
そらの珊瑚

白に近いけれど
白になにかを足した色
冬のかなしみ
それはとても重くて
或いは軽くて
ふうわり
もう何年着ただろう
これから何年着るだろう

冬の終わりの儀式
洗面器のあわぶく
さざ波の中へ
アイボリーのセーターを沈める
人の上半身をかたどった
もうひとりのわたしを沈める

ぬるま湯のなかでそれは
とどめをさされて
みるかげもなく
すっかりしょげている


自由詩 アイボリー Copyright そらの珊瑚 2026-01-19 13:57:14
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