一汁一菜
りつ

花が咲いているのを
シンプルに綺麗だと思う

一汁一菜
ささやかな食事を丁寧に味わう
今なら丸々とした大根を
安い豚こまか鶏ももで煮る
手間は惜しまない
豚こまならば
一枚一枚広げて使う
大根は米の研ぎ汁で下茹でをする
味噌汁も旬の白菜
白くてしゃくしゃくしたところも
黄緑色の柔らかな葉の部分も
力強くて甘い
お金をかけるばかりが贅沢じゃない
旬のものを
美味しいと言って食べるときの
豊かさ以上に贅沢な時はない
出汁は本だしでいい
醤油も傲らなくていい
味噌だけは少し良いものを使う
お金をかけずに味わう満足が
ここにある

花が咲いているのを
美しいと眺めるように
こころを尽くす

そんなこまやかな贅沢が好きだ


自由詩 一汁一菜 Copyright りつ 2026-01-15 11:43:45
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