雪待ち
そらの珊瑚
神在月の街の空
どんよりと重く
昼でも昏い出雲の空模様が
一転して晴れて
雲間から金色の光が差しこみ
世界は開かれ
まぶしい力を浴びる
海へと下っていくカーヴの続く道の途中に
目的地の神社は現れた
小さな社の北向きの屋根に
わずかに残された雪が
光を逃れて
生きていた
明日には
いや今日にもとけて
消えてしまうだろう命
(明日どうなるかわからないのは人も同じだけど)
水になって土に還り
またいつしか空へと旅立つのなら
おさなごが鼻を赤くして
空をみあげて
何かを待っている
冬という季節が冷たく燃えている
あれは
いつかのわたし
いつかのあなた