雪待ち
そらの珊瑚

神在月の街の空
どんよりと重く
昼でも昏い出雲の空模様が
一転して晴れて
雲間から金色の光が差しこみ
世界は開かれ
まぶしい力を浴びる

海へと下っていくカーヴの続く道の途中に
目的地の神社は現れた
小さな社の北向きの屋根に
わずかに残された雪が
光を逃れて
生きていた
明日には
いや今日にもとけて
消えてしまうだろう命
(明日どうなるかわからないのは人も同じだけど)
水になって土に還り
またいつしか空へと旅立つのなら

おさなごが鼻を赤くして
空をみあげて
何かを待っている
冬という季節が冷たく燃えている
あれは
いつかのわたし
いつかのあなた


自由詩 雪待ち Copyright そらの珊瑚 2026-01-13 12:14:08
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