蛇口のむこう
yaka2

蛇口からあたたかいお湯が
無限みたいに注ぎます
キュッと締めれば
あたりまえの奇跡ができあがり
ばばあはそこに
枯れたからだをゆっくり浸す

ありがたいありがたい
ばばあのいうことに
意外と真実はちりばめられていて

この世は奇跡でできている

いただきます という奇跡
ごちそうさま といえる奇跡

あのひとはその意味を忘れてしまったんだろう
軍艦の上でぴょんぴょん跳ねるたび
奇跡が逃げていくというのに


自由詩 蛇口のむこう Copyright yaka2 2026-01-09 18:57:57
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