世界が不安定を書き変えたんだ
弥生陽

あんなにも
大きなもどかしさがあって
こんな不幸な人間は
自分以外にあんまいないだろうと
あの日言ってたはず

しかし
それはずっと生きてるうちに見えなくなった
こんなにも小さなもどかしさに変わったから
と言いつつも
はたしてそうだろうか
確かに小さくは自分自身感じる
だが小さくなっているだろうか
むしろあの頃より随分とまた不幸になってもいやしないか

それもまた見えなくなった
そしてまた、こんなにも幸せな人間は
自分以外にあんまいないと言いだすようになった
ところが、あの日の自分だったらとても耐えられない
異常性から見える最大の不幸のようなものもつきまとう
むしろ、さらにさらに不幸になってやしないか

僕は、全てオワタのだよと言い出す始末だ
ついに、僕は世界の不安定そのものになった
気づいたことは、例え全てがオワタ日には
世界の誰より不幸で、世界の誰より穢れて
世界の一体何よりも不潔極まりない
最大の邪悪さを持って終結することだった

貞操? なーに自分ながら笑ってしまった
僕はこんなにも穢れていた
生まれた日から今日までずっとね
僕は初めて命に触れた
一生懸命頑張って、理由づけて、綺麗になったつもりになって
最後に気づいたのは、僕は誰より穢れた存在だった
それが誇らしくさえ感じた


自由詩 世界が不安定を書き変えたんだ Copyright 弥生陽 2026-01-07 10:06:13
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