襟元
TERU MORITA


 天色の布は肌を擦れ
 脈を織り重ねる
 隔てるものなく
 鼻を満たす空気とともに
 その痕を辿れたなら

 風はなにも伝えず
 網膜に縛られたかたち
 遠近のみを明らかにする

 継ぎ接ぎの外殻すら破れず
 渦巻く陰の尾は
 なお昂ぶり

 こんや降雪の確率は80%

 確信のない予言の電波
 ならば託そう
 
 肌を擦る布の
 襟の奥中を舐める
 降り落ちるものになり
 脈と熱をこの身に感じようとして
 
 

 

 
 
 


自由詩 襟元 Copyright TERU MORITA 2026-01-01 15:24:16
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