ぼくのきらわれるところ(ルポ)
百富(ももとみ)
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Xに三度目のWAIS-IVの結果を投稿。知能検査のおかげで、言語化された表現をひとと分かちあうことの苦手なぼくの弱点と得意な方向性を理解してあゆむための解決策をみいだせる予感がいたします。
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統合失調症とは、問題行動を起こしがちな患者の社会性の険しさに配慮をなされ、かれらのご家族をご支援なされるためにも必要な広範性のある病名なのでありましょう。
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ながらくの精神科慢性期病棟への入院で、そちらの病名であるらしきかたがたの退院できない理由が社会的配慮であるようなことなどをうすうす理解しております。
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ひととのコミュニケーションの不和による破壊衝動が自己へと向かいつづけるぼくを当時の主治医は理解にくるしみ、ウェクスラー式知能検査をご提案なされました。
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それまで、ぼくにつけられた病名は「統合失調症」でした。
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この病名の恐ろしさを身をもって実感しています。おやから傷つけられるたびに、いくら警察のかたへとS.O.Sをお願いしても、かれらは一向に、ぼくを支持することはできないのです。
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暴れる、嘆く、死に勤しむ以外ないと感じていたぼくが、いままで生きてこられた奇蹟はWAIS-IVにて結果を残せたことが全てだと想います。
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それ以降、自己の申しでによる保護室への入室の権利が入院中に与えられ、実家におかえりすることもできず、入所できそうなグループホームもみあたらず、病院でも患者との衝突の絶えなかったぼくの静寂の場所をみつけることができました。
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保護室だいすきっと、看護師さんへと頻繁にお伝えしていました。静けさと同時に制限された生活をいかに工夫してこなすか、それは、ぼくの好むところです。
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保護室には、よい想いでしかありません。されども、いまより考えますと、あまりにも制限されすぎていたきらいもあります。
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言語理解:83
知覚推理:120
ワーキングメモリー:94
処理速度:108
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言語理解と知覚推理の落差からいって、コミュニケーションのために適切な言葉を扱うことの困難さがわかります。
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来年のはじめに基幹相談支援センターさまで、お仕事についての面談がおありです。
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就労継続支援B型に於いて、もはや、リモート以外の選択の余地は、この命に存在しておりません。利用者さまとのコミュニケーションを全て放棄したい意志があるのです。対人関係での今年の傷の学びゆえ、でもあります。
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また、A型は、もはや不可能です。なぜなら、集団行動およびITリテラシーの不足分を補うことの困難さも、確かに存在しているのです。
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されども、ぼくの失敗の数々をいまはうれしいと感じています。できないことはできない、無理に嘘をかたちづくるおこないをぼくは智性だと認めていないのです。
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素直/正直なにがいけないのだ、つまるところ、それが、ぼくのきらわれるところなのです。嘘で生きているわけぢゃねえ、この期に及んで、なおいっています。
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ただし、いままでちっとも、ひとのことを誠実にやってゆくことのできない猛烈な反省点があるのも事実です。
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現代詩フォーラムのアカウントやX、お電話番号、メールアドレスなど、さし迫る理由のない限り遣いつづけると決めました。
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ここまでお読みいただき、ありがとうございます。不憫なもの(もも)ですが、今後とも、よろしくお願いいたします。
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ワーキングメモリーの検査に於いて、臨床心理士のせんせいの不適切なご指示がおありだった模様です(せんせいいわく、できるだけ「はやく」というもの).
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先日、再検査をお願いしたい意志をいまの主治医へとお伝えいたしましたが、こちらのテストは昨年の結果なので、しばらく時間の経過があると望ましいらしいのです。
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生涯、それほどの知能の変化はないといいます。されども、興味深いことに知覚推理の得点をあげることは可能なのです。
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こちらは120とやや高めの結果なのですが、かんたんな計算のテストもできずにいました。速さと距離で、ぼくはすでにつまずきました。
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言葉と数字の重なりへのアレルギーのようなものが、後発的にぼくのなかで存在しているのかもしれません。それゆえにお子さま級の算数の復習からはじめようと想います。
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こころごと、まっ裸になろうと想います。ぼくの接触奇異での過剰なコミュニケーションの被害となられたかたへと、この場をお借りいたしまして謝罪いたします。
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ご心配をおかけいたしました。いままで、まことに、ごめんなさい。
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追記:
かつてのぼくのように、コミュニケーションの不足分ゆえに、医師の誤診にくるしみを感じておられるかたは、知能検査をご提案なされることも現状の打開へと繋がります。勇気をもって生きてゆきます。妄想なんかぢゃない。どれも、ほんとうのことをいっているのだよね、知らないあなたの勇気を、ぼくも信じています。
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