独り言12.3
zenyama太郎

○「一刻千金」
老人ボケやすく
詩なりがたし

○「マイナー保険証」
年寄りにとっては
マイナーな保険証だ
前は
窓口へ出すだけでよかったのに

○「生き方」
生き方は
口ではなく
行いによって
示していくものである

○「新聞配達」
寒風の中暗いうちから
新聞を配っている人がいる
新聞がポストへ入れられる音を
僕は毎朝
暖かい布団のなかで聞いている
心身ともに健全な人だろうと思いながら

○「歩き方」
老化は歩き方にあらわれる
スーパーの駐車場を歩いている
年寄りの姿は
実に不安定なものである
背筋を伸ばして
まっすぐに歩いている人は
いない

○「不倫報道」
他人の不幸は蜜の味なのだろうか
報道するような内容だろうかと
いつも思う

○「戦争の怖さ」
戦争の怖さは
一旦始めたならば
簡単には終わらないということである
だから戦争は絶対に始めてはいけない
夫婦喧嘩も同じだ
絶対始めてはいけない










自由詩 独り言12.3 Copyright zenyama太郎 2025-12-03 07:46:33
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