口づけの間は
杉原詠二(黒髪)

時の終わらぬ話だ
いつまで終わらないんだ
ブラックホールで
時間はどのように流れるか
本人にとっては普通に進む
周りから見れば時が止まる

ふたりの唇が口づけるとき
周りから見れば時がゆっくりになる
当人たちの中では口づけたあとも
時間は進む
そして愛を感じる
至福の時だ

もっともっと
ずっとずっと
愛を感じよう
永遠に触れるための口づけ
刹那の瞬間が永遠化する

ブラックホールのような重力を
愛のこころは持っている
しかし事事無礙法界の
こころは自由に離れることもできる


自由詩 口づけの間は Copyright 杉原詠二(黒髪) 2025-11-20 10:03:56
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