並べて世はこともなし
泡沫の僕
神様は宇宙にいる。
そう聞いて、二階にのぼり、屋根にも登った。
ビルの屋上、山の頂、飛行機にも乗った。
そうして、できるだけ近くで祈った。
だけど、ロケットには乗らなかった。
いつか乗っても僕はもう祈らない。
切実な願いが失われたから?
いいや、悟ったからだ。
神は死んだ。さもなくば聾だ。
自由詩
並べて世はこともなし
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泡沫の僕
2025-11-18 20:21:41