朝のエントロピー
泡沫の僕

無数の足音が、不規則に並ぶ。
どれが自分のものなのか、
問うことに、意味もない。

流れ、仕分けられるように
ゲートをくぐり、
乾いた機械音に安堵を求める。
それは大衆の安堵だ。

一個として、何処かに辿り着いたとして、
それを僕と呼ぶんだろうか。


自由詩 朝のエントロピー Copyright 泡沫の僕 2025-11-16 18:54:40
notebook Home