告白
りつ
私は
美貌に恵まれず
おんなとしては不出来だ
男に負けたくないと
一生懸命
牙を研いだ
いつの間に
おんなになってしまったのだろう
なぜ、
男ばかりを好きになるのだろう
魂に性別がないならば
なぜ、
男を求めてしまうのか
性欲はもう無い
こころも身体も
閉じてしまった
なのになぜ、
あなたを恋うるのか
あなたは血の繋がらない
双子のようだと言えば
笑うのでしょう
何度吹っ切っても
何度思い切っても
夜になると思い出す
記憶という惰性が
私を動かすのだとしても
あなたが好きだ
あなたが私を好きじゃなくても
あなたに好きなひとがいても
好きでいるのは私の自由だ
何も望まない
ただ好きなだけ
そして心底
あなたが幸せになることを
祈ってる
ずっと
追伸:あなたの外見でなく、あなたのこころが好きなのです。