安心を預けて
花野誉


遠くで

洗濯機が動く音を聞きながら

二度寝を楽しむ

夜明け前

目のよくない夫は

迎えにきてくれた友達と釣りへ

ほんのすこし 

ホッとする

この気持ちは

愛船をメンテナンスの為

知り合いの工場に預ける

あの感覚に似ているような

何も案じなくていい心持ち 

軽い解放感

今日は自分ペースの休日

何をしようかしら

何が釣れるかしら

今夜はメインを作らず

お野菜のお惣菜だけ

作って並べておこう











自由詩 安心を預けて Copyright 花野誉 2025-09-28 08:09:47
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