解錠設備
由比良 倖

いろいろな意味があって、丁寧度とか上がっていって。
色にはミリがあって、節度があって、光明があって。
ぱっくりと割れた傷のような音が流れてて。
小声に出しては消えていく、青いルビーが転がっている。

解錠、解錠、解錠、……。

手、綺麗に洗って、並べた目をはらはら裂いていく。
AO入試で求められた性癖から、瞑想を続けている、ずっと、僕たち。
理性が届かない目から鱗とかの、改良ばかり増え続けてる。増殖してる。
ん、ん、ん、、はたはた、さらさら。

胃、から愛とか宝とか得て、くるまって。知らない部分を裁縫してる。練度、練度、練度、、、。。。

から笑いが増えていく、英語してる、喘いで、なびいて、フラッシュバックを起こしたら、
世界の半分は遅れた知識なんだって教えたげる。

り、
り、
り、
(意味を籠絡して、センターを貫いて、移行、移行、

君だけが赤なんだって、教えてあげる。



音楽は美しい、けど音楽という言葉は美しくない、
し、
……美しいは美しくない。

けれどそれって、笑ってる私たちには必須で、
例えば情けなさのうるうるの中で、ポイント的に刺すには必要。
刺すには。言葉って。

踊らされてて、永眠して、この世のおろかのベースには、英語信仰とか、……
加工業者の陰謀論とか、のぼり詰めない、ひととひとの、気持ちよくなさの涙のからさとか、……
忌み嫌う平和とか、ゴーサインの出ない、併合されない、
宇宙とか、

でも、ねえ、全身全霊という言葉は、
全身全霊で言葉なんだ、って、教えてあげたい。



身体を邪魔にしないから消えたい、生きるために、彼岸の固さが要るので、
「ここにいない」って脳の裏側にささやきかける。

理由なく、歩くのが好きです。
きみの日陰で日向にあって。

止められても、誉められても、折れても、飢えても消し飛んでも、それでも、
きみが好き、って、いうことだけをする、
ぼくが、好き、って、ことだけをする。

それだけの骨だけの、いのち、素朴にぼくは令和を生きてる。



いわい、ことり、するする、ビー、消しゴム製の塀が続いてる私だ、血、子、トリップ、
青さ、ロケットの青さ、iOS、の、孵卵にいかにもな、ハイタッチの手へ、波、こころころころ綻びて、始まったりする、から

赤でぶつからないで、生きてて、汚名で消されても、消されても、
それでも泳ぐ、(消えないで)、君でいて。


自由詩 解錠設備 Copyright 由比良 倖 2025-09-28 02:56:18
notebook Home