私を忘れないで。
りつ

いつもいつもすれ違うばかりで
冬ソナみたいって
それもアンハッピーエンドの
すれ違ったまま
とうとう出逢えずに終わるのかなって

それでいい
それでもいいと自分に言い聞かせ

どちらかは遅かれ早かれ死んでしまうのだから
やっぱり悲恋なのかもしれないけれど

信じてることがある

きせきは起こるよ何度でも たましいのルフラン


そんな歌を繰り返し繰り返しリピートさせて


ねぇ、あなた。
私は死んで骨になったら
樹木葬をお願いしてあるから
あなたのお好きな花いちりん
その樹に供えてください
カタバミの花は
摘んでしまうのが可哀想だから
お花屋さんで売られている切り花を供えてください
本当は樹の周りに
シロツメグサやカタバミや小さなすみれなど
花々を植えてほしいのだけど
そんなの
ただの我儘だってわかってる
あなたの好きなヒヨドリたちが来てくれるから
私、嬉しくて泣いてしまうわね


信じてる

何回生まれ変わっても
私たちは
また必ず出逢う

そのときこそ
私は私の声で
あなたに告げましょう


愛しています。と


自由詩 私を忘れないで。 Copyright りつ 2025-09-18 23:10:58
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