らんなぁずっはい!
ひだかたけし
たとえば、
洋上遥か昇る巨大な火球
たとえば 、
杉木立に囲まれ伸びる石畳
たとえば 、
揺れ動く草葉のささめき
朝に瞑目意識の内に現れ来る光景を抱えつ
日々深まり深める能動的なる想いの運び、
私をこの私たらしめている力と
世界をこの世界たらしめている力と
全く同じものなのだと
夕暮れ時にランニングしている折など、
吹き渡る涼風に包み込まれ想わず立ち止まり仰ぎ見る
暗み濃くなる青の天空に意識の解き放たれる世界の宏大、
進む時に打ち刻まれ着実に滅びへ向かう肉体に担われる
意識の私を巨大なる地球生命の渦巻きへと引き伸ばしながら 、
更に真なる私そのものへ向かえと垂直に亀裂入れる力動の乱舞する