思考待望
ひだかたけし
〈リピート、Endless〉
脳髄に細かく足踏みしながら
噛み砕く如く思考力動のステップ、
影踏み影踏まれ刻み込まれる木霊の
此処に至れば何れ全て識ることになると
瞑目意識の視界にもう終わること無く
銀の渦巻きチリチリ耀き躍り伸び拡がる
人に宿り住み澄む普き思考の巡り 、
常に誤り写し取られながらも
容易い愛などもう要らぬからと
静か鎮まり繰り返す
〈生き続く糧、Soon〉
意識の私の
ぐるりゆるり
廻り溶けるよな
想いの最中に
しっかり保たれ
ながら現れ来る
新たな意識の
満ち充ち生きつつ
覚醒するかしないか
すぅうんすぅうん
ずるりするりずるり
皮剥けつつ皮剥けず
輪郭の伴わぬまま
巨大なる蠢き
えぇてるうちゅう
薄っすら覆い取られ
意識の私の五里霧中
渦巻く時の最中に
巻き込まれながらも
もっともっといける出来ると、
力動の沸々と湧き起こる
このオノレ奥処から
〈キッス〉
動いて
内へ
深く高く
ゆっくり
しずか
もっと奥迄
その方法でのみ
貴女に触れる
振り向かせて
彼女の想いを
また戻って来て
また出掛けて
ここでもうじき
それを識るなら
キッス、一度だけのチャンス
毎回毎時、この瞬間の開けに
賭けて、萎れて、駆けて倒れて
何れ肉身の滅びの
訪れるからこそ
また動き突き破り
光帯の回廊の
何処迄も伸びいき
内なる貴女に
永久なる理念に
意識の橋を架け
自己活動を思考を
自己知覚しつつ
波打つうねりに
立ち上がる
その普き眼差しを
言葉へ生かし息衝かせ
☆
意識保ち体験しつつ彼女と向き合うこと、
そうでなければ理念の奴隷と化してしまう。
そうして貴女を自らの理想としていけば、
意識の私の人の内に新たな生命力を生み出す。