混血
月乃 猫

 
Curly and honey blond from his mom’s side,
Black eyes from my side,
He looks so gorgeous under the sun.
“ “ Hey, Dad, why don’t we go and have hamburgers and French fries for lunch?


           ※


子どもを持つ、それが遠い昔からの夢だった
ありきたりな願い、

甘い夜に
火を灯し その炎のあたたかさに、
さみしさが、人を産む
はじまりは小さな住みかの、暖炉の火をみつめ 孤独を追いやる

誰も 彩とりどりの種を散らし
白い種は 白い人を
黒い種は 黒い人に
紅い種は 赤い人へ
黄色い種は 黄色の人に
数えきれない 色の人があらわれる

いつか、色の区別はあるのに 色の差別がなく
好きな色も 嫌いな色もない
人は 交配にその種類と色を無限にひろげ
時の刹那 幾千億へとつづく、

十人十色 
人の肌の 髪の色も問題にもならず
地中に埋めてしまう 社会神話へかわる
純潔は 雑種も 混血も
話される言語も 国籍も意味をなさず
ただ 一つの種のヒトに集約される

我が子は、
その子も、その子の子も、その血は、私が分かつ血
時の果てに64分の1の黄色人が生まれ
眼をそらすことなく
その子の笑顔を 遠く見つめる


            ※


Sounds good. Yes, let’s go to A & W. I’m hungry, too. “”



自由詩 混血 Copyright 月乃 猫 2025-09-06 21:12:01
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