ヘッドライトの列が迎えに来る
アンジ
流れ出る羊水
の色
あなたの胎毛を見、
そして呼吸を感じる
循環
しない
王国
あなたが創り上げた
似せてやる事も出来なかった
私の背中は今焼かれている
この腕がゆりかご
かんじんかなめの掌で
なぞる愛しみの痕は頬
あなたのくろい眸に
海と風車の窓辺が映る
この胎と
この胸とを
置き去りにした
はるの庭
黄金に血は必要だったか?
愛に名前が降ってくる
ひかりをいただくのは誰?
あなたがそれを
教えてくれるのではなかったか?
鬼が食う手
ハンドルを
対向車線
対向車線
灯すな
アクセルを
鬼が
鬼が
赦す鐘!
今
今
今
突っ込め!