愛することが
杉原詠二(黒髪)
水はきらめいて流れていく
藻は水面下に揺れている
風の爽やかなこと
子どもの頃から変わっていない
ただひとつ
望みが出来た
いつも誰かを望んではいたけれど
たったいっかいだけ本当に愛せた
涙がこぼれるけれど
笑顔を浮かべて
悲しみの雨に打たれながら
ずっと待っている
あなたが心を教えてくれるときを
ほんとうのあなたを
自由詩
愛することが
Copyright
杉原詠二(黒髪)
2025-08-31 21:49:07
縦