ひとつの詩
りつ

恋を、喪い
寂しさを得た

何も知らなかった
孤独を感じたことなどなかった
ただの動物だったのだろう
やっと
ひととして生まれつつある、私
誰もが
こんなにもひとりなのだろうか

孤独よ
おまえを切り捨てようとは思わない
ひとはひとを恋うる(乞うる)

そんな狭間に
ちっぽけな詩が生まれるのだと




自由詩 ひとつの詩 Copyright りつ 2025-08-27 10:09:35
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