アトラスなわたし
降墨睨白島(furusumi geihakutou)

まだ暑い夜だ
溢れ果ててもはや湖
仕方なくアトラスは背負うのをやめて
掬い上げる
湖を干してしまうまで
掬い上げた水は海へ放り投げろ
赤い目をした眠れぬ児らも一緒に
その夜を一夜一夜明かせば
いつしか朝焼けに涼しさが混ざる
秋には似合わぬアトラスは
プシュケのもとにでも
逃げてゆけ


自由詩 アトラスなわたし Copyright 降墨睨白島(furusumi geihakutou) 2025-08-26 20:04:20
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