詩想、思ふ
ひだかたけし

私の脳髄に
鈴の音鳴らし
響き続けるもの
今に私の意志に従い
思考の言葉を形づくり

改めて私なるもの
この肉体に
担われ保っていること
蚊帳へ入るが如きすれば、

にほふ蚊取り線香漂い来て

とかとか同仕様もなく私の奥処、
この響き思考活動を生み出すもの 
響き思考活動を眼差し観察する者
薄っすら感じ取るこの夜半過ぎ、

身震いする畏怖に貫かれ
けれども未だ根源の
正体不明の悪夢を背負い

悪の善の悪の善のダイナミズム 、

独り人として認め識る義務使命 思ふ



自由詩 詩想、思ふ Copyright ひだかたけし 2025-08-18 22:20:44
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