生贄
降墨睨白島(furusumi geihakutou)

その神殿の石柱は見上げれば雲まで届くらしい
見上げたら脊骨が折れそうに曲がって私は魚になる
そのまま神殿の在る洞窟の足下の水たまりを
魚の私は泳ぐ
そのすぐ横を大きな踝が通り過ぎた
大きな神が還って来たのだ


自由詩 生贄 Copyright 降墨睨白島(furusumi geihakutou) 2025-08-18 15:18:48
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