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りつ

少年は気まぐれだった

彼の瞳は
いったい何があるのだろうと
好奇心と喜びで
踊るようにくるくる跳ねていた
彼の気分の移り変わりで
時に灰色に翳り
緑に見えたり蒼く見えたりもした

今日も砂浜を半ばスキップするように
口笛を吹きながら歩いていた

あ!鯨だ。
ざばあぁぁと大きく潮を吹いている!

     ※

エメラルド色の瞳を踊らせて
何を夢見ているのだろう
きれいな花が咲いている秘密の場所で
麗しい薫りに包まれて
お昼寝することだろうか
桜色の貝殻を拾って
好きな娘にプレゼントすることだろうか

少年は
口笛を吹きながら
のんびり歩いてゆく
彼はいつだって
次に起こる何かを楽しみにしている


自由詩 X(Twitter)の詩 比較 Copyright りつ 2025-08-08 23:17:48
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