つがい
りつ
わたしたち
ことば踊らせて
ことば踊らせて
細やかな指先のサイン
あなたを震えながら求める
受け入れて貰えるか貰えないか
戦慄きながら
それでも触れずにいられない
くちびるが溶けてしまいそう
てんのしたには
透明が渦巻き流れ
このまま死んでしまいたい
あなたはまだ暖かいわたしの屍を花き抱き
懐かしい名前を呼んでいる
そんな緩やかな幻想に
逝ってしまいそう
おとことおんな
ただそれだけが求め合う紅雪
舌を絡めとろり
垂れて舐めとってしまいたい
愛しさは上手くことばにならなくて
ねぇ、わたしを拒まないで
月夜に白い鳥が飛ぶのなら
あなたはわたしのつがい
誰も代わりがいない 我が君
このまま交わりながら
どこまでもどこまでも
飛んでいきたい
聲にならない聲をあげ
わたしたちは
ほら、
翔んだ