荒野の天使ども
りつ

童貞野郎が机上の空論をほざいてる
綺麗事ばかり言って
自分に酔うヤツが多くなった
イカれたラジオは
80年代のユーロビートを
狂ったようにがなりたてている
そうさ、
狂っちまえよ。
正気でいたって
道路の真ん中でじっと
凄いスピードで走ってくる車を
見ている野良猫のようなご時世
善か悪かに意味はない
それは相対的なものだ
もっと言えば
正しいとか間違ってるにも
用なしの世の中だ
あるのは
迎合するかしないかだけという
糞つまらなさに
俺は欠伸を堪えきれない

天使ってのはさ
花を撒く存在じゃないんだよ
護るために闘うヤツのことなんだ

あんたにはあるかい?
闘っても守りたいものが。


自由詩 荒野の天使ども Copyright りつ 2025-08-07 14:17:05
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