徘徊
降墨睨白島(furusumi geihakutou)
真夏の太陽の下を幾組かの親が子の手を引いてゆっくりと歩く
子は親の腹あたりに額づきながら物悲しそうにゆっくり歩く
親や引率者、関係者たちは微笑をたたえている
葬列のようにゆっくりゆっくり進むがそれは葬列ではない
真夏のエゴの徘徊が細い路肩を占領しながら
ゆっくりと目的の場所へと進む
まるで気狂いじみた暑さなどどこ吹く風
自由詩
徘徊
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降墨睨白島(furusumi geihakutou)
2025-08-02 13:47:29