時の果てにある幸せ
黒髪

時よ
お前は果てようとするのか
時のない世界など考えようがない
しかし時は
無慈悲に過ぎて
すべてを貫通していく
砂の落ちるのに合わせて
時が過ぎていく

時として
永遠が思い浮かぶ
永遠に届くには
瞬間を極めることだ
即時対即相無限
緑の草と色とりどりの花がゆれて
一瞬ですべてが無限に広がっていくのだ

光がゆらめく
光の中に溶けてゆく
夢の話をしているだけだ
だが夢も時がなければ展開しない
時の中で時について考えること
心震える命の鼓動
血の流れとともに時間が過ぎる

今こうしている時にも
あの人が笑っている
幸せかな
あなたは
孤独を打ち消して
永遠の幸せをあげるよ


自由詩 時の果てにある幸せ Copyright 黒髪 2025-07-19 09:42:45
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