あの頃の私へ
武下愛

ネガティブ思考で何時も愛を求めていたね。恋に恋してた時があったね。ずっと答えが出ないままでいたね。私はとがっていたのかな。今では芥子粒の思い出でしかない。砂を両手で抱えて。隙間から抜けては手に残ったファンデーションみたいな。カバー力を持った人達だけが残っているよ。

想像してるよりずっと明るい未来が待ってるよ。変わらない答えを。持って。しまっているよ。現実は真実しか残さない。でもね?諦めなかったね。憧れていたね。持ってなかったね。遊び方も知らなかったね。誰よりも弱いと思っていたね。誰よりも我が儘だったね。

思ってるよりずっと良い人たちに巡り合って数年単位で関わってる人達が居るよ。関係は美しさだけではないし。これからもまだ先はあるよ。死にたかったね。死ななくてよかったね。声が出ない時期があったね。

脆かった関係に終止符を打ったね。今ではなにものでもないね。しこうしたね。言葉で遊ばなくなってからは自分の道を決めたね。他の誰でもない道を開拓してるね。もっともっと知っていくんだよ。美醜なんてものがどうでもよくなるくらいに。世界が等しくSNSを発信していく、世界で。信号を送っているね。

これからもずっと続いていくかもしれないよ。分からないからこそ。できるだけして、ゆくんだよ。これからをお願いね。


自由詩 あの頃の私へ Copyright 武下愛 2025-07-06 11:06:47
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